貸し会議室⼤⼿のティーケーピー（ＴＫＰ、東京）は、インターネットを利⽤するオンライン配信専⽤のスタジオ「ウェビナールーム」を札幌市中央区（南１⻄１）に新設し、貸し出しを始めた。新型コロナウイルス感染拡⼤で、会議室の利⽤が落ち込む中、オンライン配信への需要が急増しているためだ。
ＴＫＰ札幌⽀店によると、コロナ禍に伴い、同⽀店の会議室利⽤は約４０％減少した⼀⽅、２〜６⽉まで毎⽉１、２件だったオンライン配信できる会議室の予約は７⽉に３０件と急増し、１１⽉は既に８５件に上る。従来は予約を受けた後で、カメラやプロジェクターなど必要な機材をその都度⽤意していたため、全国的な機材不⾜で⽇程を変更しなければならない可能性もあった。
新設したオンラインスタジオは約１４０平⽅メートルで、⾼性能カメラなどの機材をそろえ通信環境も強化した。セミナーや研修会などの利⽤を想定しており、料⾦は３時間で３０万円（税抜き）から。盛本毅司札幌⽀店⻑は「セミナーなどをオンラインに切り替える企業も多く、（オンライン会議室の利⽤は）今後も増えるだろう」と話している。（芝垣なの⾹）